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塾対象説明会レポート:芝浦工業大学柏中学校

2018-06-07

カテゴリー:塾対象説明会レポート2018,

 芝浦工業大学柏中学高等学校は、千葉県柏市にある男女共学の中高一貫校です。昭和55年に芝浦工業大学柏高等学校が男子校として開校しました。平成2年には男女共学となり、平成11年に中学校が開校しました。アーバンパークラインの新柏駅からと常磐線の柏駅からスクールバスが走っております。千葉の東葛地域のみならず、船橋方面からの多くの受験生が受ける学校の一つです。

 芝浦工業大学柏中学高等学校の最近の話題として、「スーパーサイエンスハイスクール」に再指定されました。前回、2004年〜2008年までの5年間指定を受け、終了後もプログラムを継続しています。また、現中1が中3になったとき、全員参加のニュージーランドホームステイ(10泊12日)を実施することが決まったようです。

 芝浦工業大学柏高等学校では「グローバルサイエンスクラス」「ジェネラルラーニングクラス」の2つのコースがあります。「グローバルサイエンスクラス」は、東大をはじめとする最難関国公立大を目指すクラスで、そうした大学に合わせて履修科目が決まっています。通常授業では、アクティブラーニングなども実施しながら、自分たちで理解し、表現することを目標としています。「ジェネラルラーニングクラス」は、国公立大、難関私大を目指すクラスです。補習なども適宜実施しながら、5教科7科目を高いレベルで学習していきます。2016年度より中学校でも「グローバルサイエンスクラス」が設置されました。入試結果をもとに成績上位者40名で1クラス編成となります。英語入試で合格した者も含みます。モーニングレッスンなどを中心に習熟度別授業も行います。

 2018年度中学入試は、全ての回志願者数受験者数とも増加しました。合格者数第1回・第2回入試で若干増加したため、実質倍率第1回2.1倍(昨年度2.1倍)、第2回4.6倍(昨年度4.3倍)となりました。第3回入試は、受験者数が昨年度の1.7倍となり、さらに合格者数を20名と絞ったため、実質倍率6.7倍(昨年度2.2倍)に上昇しました。第1回第2回入試では、英語入試(英語による口頭試問)も行われ、英検3級相当と判断した場合は10点の加点、それ以上と判断した場合には、英語力に応じてより加点を行いました。英語入試からの入学者数は7名でした。また、女子の受験生が増加し、入学者の男女比が約2:1になりました。

 2019年度中学入試は、大きな変更点はありませんが、現在思考力と問う問題の比重を増やすことを検討しています。

 2018年度大学入試合格者数は、国公立大京都大3名東工大1名、一橋大1名を含む47名(現役37名)で、昨年度より18名減少(現役11名減少)となりました。高校で「グローバルサイエンスクラス」が設置されてから、初の卒業生となりました。「グローバルサイエンスクラス」から、京都大の理学部数学科に、特色入試で合格した1名を含め合計3名の合格や、東北大のAO入試で1名合格、ロンドン大UCLへ1名合格と成果は出ているようです。
 私立大学の定員厳格化の中、早慶・GMARCHなどの合格者は増加しています。GMARCH以上の実合格率も48%(昨年度52%)で、昨年度より若干減少しましたが、約半分の生徒は、GMARCH以上の大学の合格を勝ち取っています。また、芝浦工業大学内部推薦で進学する生徒は27名で9.5%でした芝浦工業大学に内部推薦で進学する場合にも、大学に入学してから大学の授業についていけないと困るので、数学や物理ができないと推薦されません。

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の芝浦工業大学柏中学校の累計合格実績は70%(61名受験43名合格)です。


芝浦工業大学柏中学高等学校の校舎です。


2018年度中学入試結果
第1回 1/23
・志願者数
 男子 672名、女子 310名、合計 982名
・受験者数
 男子 574名、女子 258名、合計 832名
・合格者数
 男子 265名、女子 134名、合計 399名※
※GS合格87名を含む
 特別奨学生 54名
・合格最低点(350点満点) 177点

第2回 1/27
・志願者数
 男子 511名、女子 232名、合計 743名
・受験者数
 男子 357名、女子 138名、合計 495名※
※GS再挑戦者含む
・合格者数
 男子 80名、女子 28名、合計 108名
※GS合格19名を含む
 特別奨学生 9名
・合格最低点(350点満点) 206点

第3回 2/4
・志願者数
 男子 319名、女子 164名、合計 483名
・受験者数
 男子 88名、女子 46名、合計 134名
・合格者数
 男子 14名、女子  6名、合計  20名
・合格最低点(200点満点) 122点


各科目からの分析・差のつく一問・2019年度入試の変更点など

国語
漢字・物語・評論の3題構成
漢字は記述型、成分や成り立ちを意識
物語は「名作シリーズ」
評論では100字程度の記述・自分の言葉で説明する
漢字や接続詞などの基本的な問題で差がつく
心情の推移や自分の読み取りなどで差がつく
ふさわしくないもの・自分の言葉で、など
100字記述は自分の言葉でまとめる・わかっているかどうかを問う形式に変更→やや差がつきだした
漢字は、同傾向で出題

算数
基本的な計算力や解法を身につけることだけにとどまらず、考える力を試す問題を出題
型にはまらない思考力を試している
1小問、2中問、3〜5大問、大問は分野の違い、途中式は一題
面倒な計算問題と3〜5の前半を確実に解くこと
空間図形で差がつくことが例年多い
記述では採点者に伝わる論理的な書き方
長い問題文を読み解く力も大切
なぜその答えになるか解法を考える力がほしい
※大問の一部について出題形式について検討中

社会
1歴史分野、2地理分野(日本地理・地形図)、3公民分野
昨年度は公民分野・地形図で差がつく問題多い
時事問題やその理解を問う問題など
表・グラフ・写真などの読み取り
15〜50字の説明問題あり
ポイントを押さえて、わかりやすく説明
問題数は少なくない。
解答しやすい分野・問題から解く習慣

理科
1生物分野、2地学分野、3化学分野、4物理分野
まんべんなく出題、総合的問題は各分野の中で問う
知識問題・実験問題・記述問題・計算問題
日常の中で、考える力
計算問題 2段階以上のもの
実験観察問題 方法や手順も
理由などを述べる記述問題
グラフや表の読み取り問題

3回目入試
課題作文(文)(理)それぞれ45分+面接
課題作文は簡易な適性検査型論述作文
面接は人物を確認する簡易なものだが、やや重視
3回目のみ受験も可。1回目、2回目を受験している場合は、加点要素として点をみる
基本的には課題作文の得点で決まると思ってよい
1回目・2回目残念に終わった生徒を別の視点から評価してとりたい→以前の結果がよい
表や文章をよみとりつつ自分の意見を書く
配点、合格最低点を公表している…HP
昨年度の合格最低点は60%


説明会会場のホール棟です。


2018年度大学入試結果(合格者数)
国公立大47名(現役37名)
 京都大3名、東工大1名、一橋大1名、東北大1名、名古屋大1名、大阪大1名、東京学芸大1名、千葉大10名、筑波大8名、横浜国大5名、埼玉大1名、首都大東京4名 等
私立大
 早稲田大43名、慶應義塾大15名、上智大25名、東京理科大53名、
 明治大57名、青山学院大16名、立教大46名、中央大40名、法政大40名、学習院大14名
 芝浦工大(一般)98名、芝浦工大(推薦)27名 等
卒業生数284名


 最後に、学校説明会の詳細は、 こちら まで。

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