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塾対象説明会レポート:吉祥女子中学校

2019-08-02

カテゴリー:塾対象説明会レポート2019,

 吉祥女子中学校は、武蔵野市吉祥寺東町にある女子の完全中高一貫校です。昨年、創立80周年を迎えました。西荻窪の駅から徒歩8分、閑静な住宅街の中にあります。
 校内はとてもきれいで、校舎は2003年に新しくなり、生徒の交流の場としてカフェテリアや、噴水のある中庭、1号館の屋上には屋上庭園もあります。2号館と3号館をつなぐセンターブリッジには、「SEVERVS TIBI ALIIS FACILIS ESTO・MMⅢ」(己に厳しく他に優しく2003年)、1号館シンボルタワーには、「VERITAS」(真理)など校舎に、ラテン語でモットーが刻まれています。
 創立80周年記念事業として新5号館の建設を行いました。新5号館には、8つの普通教室と多目的教室、最上階の3階には大小2つのカフェテリアなどがあり、外観は本館(1号館、2号館、3号館)と一体的なデザインとなっています。2018年9月に完成しました。
 校章は「なでしこ」の花を型どったものです。「なでしこ」のように清く、美しく、強く、正しく伸び育つことを願って決められました。中央の模様は吉祥の頭文字Kをドイツ語の花文字で表したものです。
 アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、韓国、ベトナムに姉妹校・友好校があります。
 国際交流として、カリキュラムに含まれているものとしては、「カナダ語学体験ツアー」があります。中3生を対象とし、毎年秋に行われています。姉妹校QMSを訪問し、4泊5日のホームステイを含む、8泊9日のツアーとなっています。
 希望者対象のものとしては「オーストラリアセミナー」「アジア研修ツアー」があります。「オーストラリアセミナー」は、高校生を対象として、夏休みに実施しています。約2週間の英語研修を行うセミナーです。「アジア研修ツアー」は高校生を対象として、春休みに実施しています。
 また、高校生を対象とした、留学制度もあります。10か月以上12か月以内海外の高校に在籍し、学習を希望する場合は取得した単位を認める制度もあります。


吉祥女子中学校の正門です。

2019年度中学入試結果
・応募者数
第1回 601名(2018年度 571名)
第2回 899名(2018年度 831名)
第3回 589名(2018年度 595名)
・受験者数
第1回 571名(2018年度 549名)
第2回 634名(2018年度 581名)
第3回 387名(2018年度 389名)
・合格者数
第1回 233名(2018年度 247名)
第2回 232名(2018年度 231名)
第3回  35名(2018年度  37名)
・合格者平均点(国語100点、算数100点、社会70点、理科70点)
第1回 国語77.1点、算数79.3点、社会48.8点、理科54.1点
第2回 国語71.7点、算数75.7点、社会47.6点、理科50.1点
第3回 国語74.1点、算数74.6点、社会50.7点、理科52.2点
・合格者最低点(340点満点)
第1回 243点
第2回 224点
第3回 240点

各科目から
国語
 例年、国語で出題する文章は、説明的文章一編と、文学的文章が一編です。また、ここ数年は漢字を独立問題として出題することが多く、合計3題となっています。
 記述問題については、20〜50字程度の短いものが数題と、70〜100字程度の長い記述が1題という形を、例年取っています。長い記述問題は、本文の内容を要約するものもあれば、受験生自身の体験を想像も含めて、本文の内容と関わらせて書くものもあります。さらに、本文を踏まえて現代社会のあり様や自分のあり方にまで考えを広げる、思考力を問うような記述問題を出題する可能性もあります。
 尚、入試本文については第三回大問二のように、随筆を出題することもあります。随筆は説明的文章、文学的文章の両方の要素があるため、その文章の特徴に応じて出題されています。

算数
 第1回・第2回・第3回ともに大問を5題出題します。
 大問1では、計算問題と1行問題を合わせて約7題出題します。速く正確な計算力と基本的な文章題の処理能力が必要な問題が並んでいます。大問1は、受験生の基礎的な学力を確認する問題となっています。
 大問2と大問3は、1行問題より少し難易度が高めの文章題を出題します。(1)や(2)などの前半の問題は、後半の問題を解くための誘導やヒントになっていて、複数の設問に分けて出題されています。それらを元に法則や性質に気付けば完答できる問題となっています。
大問4、5は応用問題です。自分で考え、自分で解決する力を持っているかどうかを確認する目的で出題しています。大問2や大問3と同様に細かい誘導やヒントを入れながら出題していきますので、これら一つひとつの設問の意図をしっかりと理解し、次の問題に利用することができるかどうかが大きな鍵となっています。
 大問1は基本問題ですので確実に得点を重ねてほしい部分です。大問2以降については、それぞれの前半の設問は問題内容を読み取ることができたかどうかを確認する問題であったり、その次の設問を考えるための準備や誘導であったりします。(1)から順に読み解いていけば後半の問題も決して難しくありませんので、後半の問題がなかなか解けない人は、前半の問題の誘導をもう一度読み解いてみましょう。そうすれば正解に近づくはずです。
 また、後半の問題を解く時間を確保するためにも、基本的な問題は速く正確に解く力が必要です。問題によっては、工夫しながら解けば簡単に答えを導きだせるものもあります。余計な時間や手間をかけすぎないように気をつけましょう。

 記述式問題の解答は、図や表を用いても構いませんし、「→」などの記号を用いて書いても結構です。答えが合っていなくても、途中までの考え方が合っているなど加点できる要素があれば部分点をつけていきます。少しでも構わないので、途中の式や考え方などを書くように心がけましょう。その際、問題設定にある数字を使って式を書きはじめることと、書いた途中の式が何を表している式なのかを明記することを意識しておくと良いでしょう。

社会
 吉祥女子の社会の入試問題は、社会的事象に対する関心の有無、基本的知識の確認、それぞれの事象の相互関連性やその背景について理解する力を問うことに重点を置いて出題しています。
 各回とも、問題は歴史分野、地理分野、公民分野からそれぞれ1題ずつ、計3題の大問で構成されています。その際、小学校における社会科の履修情況を考慮して、歴史分野・地理分野の大問に比べ、公民分野の大問の配点は少なめに設定しています。問題傾向は、各回とも大きな違いはありませんが、2019年度入試の各回の出題テーマを以下にあげておきます。

第1回
1 道の歴史をテーマにした歴史分野の問題
2 第4次産業革命をテーマにした地理分野の問題
3 吉祥女子の歴史と建学の精神をテーマにした公民分野の問題
第2回
1 元号の歴史をテーマにした歴史分野の問題
2 水をテーマにした地理分野の問題
3 情報と知る権利をテーマにした公民分野の問題
第3回
1 温泉の歴史をテーマにした歴史分野の問題
2 日本の国土をテーマにした地理分野の問題
3 公平性をテーマにした公民分野の問題

 以上のように、各大問はあるテーマにそって作られています。しかし、実際の各設問はそのテーマに限定せず、幅広い分野から出題しています。従って、どこかの分野や範囲に集中的に力を入れて学習すのではなく、まずは基本的知識をしっかりと確認し、全体をまんべんなく学ぶ堅実な勉強を心がけてほしいと思います。2019年度の設問の数は、第1回〜第3回まで各回40問でした(例年、各回でそれぞれ38問〜40問程度の出題です)。
 設問の形式は、基本的な用語の知識を確認する記述式問題をはじめとして、ある事柄についての正確な理解や詳細な知識を問う正誤判定問題、社会的用語をはじめ地図やグラフの読み取りに関する問題、歴史的な出来事を起こった順番に並べ替える問題など、多様です。中には問題文中の空欄の穴埋め問題や、下線部に関する設問以外の問いを出す場合もあります。分野によっては問題文を設けずに出題される場合もあります。設問の中心は基本的な知識を問うものや、その知識を前提に考えれば解ける問題です。社会科の学習は、覚えればいいというものではありませんが、思考する前提として正確な知識は不可欠です。
 また、吉祥女子では図表の読み取りや歴史上の事象・現代社会の問題の背景にある因果関係などを、1行(字数指定の場合もあります)の記述問題として問うています。こうした問題を出題するのは、単に用語だけを覚えるのではなく、普段からその用語の意味や、ある出来事が起きた背景・理由を考えながら学ぶ姿勢を持ってほしいからです。地理分野では図表・統計問題を必ず出題します。教科書や参考書などに載っている資料をじっくり読み込んで、考える習慣をつけてほしいからです。公民分野では時事的な知識を問うものを必ず出題しています。新聞やテレビを通してニュースに触れ、社会に対して関心や問題意識を持ってほしいからです。その際、ニュースの内容と普段学習している事柄を結びつけることを意識すると、より理解が深まります。

理科
 第1回、第2回、第3回ともに物理・化学・生物・地学の各分野から大問1題ずつ、計4題出題します。各大問の配点もほぼ同じ割合となります。また、吉祥女子では実験実習を通して科学的事項への関心と思考力・表現力を養うことを目的とした授業を展開しています。そこで、次の①〜③を確認することに力点を置き入試問題を作成しています。
 ① 科学現象に関心があり、実験や観察を積極的に行っているか。
 ② 実験結果を表やグラフにまとめて整理し、それを読み取って分析できるか。
 ③ 現象を考える上で必要な知識や、現象を整理する上で必要な計算力が身についているか。
 これらの点を踏まえ、物理・化学・生物・地学の各分野から、できるだけ身近な科学現象を題材に出題しています。また、実験を題材にした思考力を問う形式の大問を、4問中2問程度出題しています。したがって入試対策としては、以下のことが大切になります。
 A 日頃から身の回りの現象に目を向け、ニュースなどで取り上げられる自然科学に関する出来事にもよく目を向けておく。
 B 学校の授業で行う実験・実習に自ら積極的に取り組む。
 C 表やグラフの書き方を身につけ、それらから情報を読み取って分析できるようにする。
 D 基本的な科学知識を身につけ、確実な計算力を養う。
 また、各大問では最初に基本的な知識や計算力を確認する導入問題と与えられた条件から考える問題を出題するようにしています。基礎的な知識・計算力に加えて、科学的な思考力も必要です。日頃から様々な科学現象に興味を持ち、なぜそうなるかを考えるとよいでしょう。


難関大学へ多数の合格
 京都大1名、一橋大3名、東京工業大1名、東京医科歯科大2名、お茶の水女子大2名、東京外大4名、東京農工大5名、東京学芸大3名、首都大学東京4名、横浜国大2名、千葉大6名、筑波大3名などの国公立大に計67名(うち現役44名)合格
 早稲田大71名、慶應義塾大42名、上智大36名、東京理科大73名、国際基督教大7名などの最難関私立大に計229名(うち現役182名)合格
 明治大93名、青山学院大25名、立教大61名、中央大56名、法政大57名、学習院大17名などの難関私立大に計309名(うち現役256名)合格
 津田塾大16名、東京女子大48名、日本女子大35名などの女子大トップ校に計99名(うち現役89名)合格
 医学部医学科へは、国公立大7名(うち現役2名)、私立大37名(うち現役14名)合格


 最後に、次回の学校説明会は、9月14日(土)で、小6が10:30〜12:00、小5以下が14:00〜15:30になります(予約不要)。内容は、小6が、校長あいさつ、学校紹介ビデオ、特色と入試について、授業内容と入試問題について、小5以下が、校長あいさつ、学校紹介ビデオ、特色と入試について、中学校生活について、卒業生の話です。学校説明会の詳細は、 こちら まで 。
 文化祭(吉祥祭)は、9月21日(土)、22(日)で行われます。

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塾対象説明会レポート:専修大学松戸中学校

2019-07-29

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 専修大学松戸中学校千葉県松戸市にある男女共学の中高一貫校で、中学校を開校してから20年目になります。JR常磐線北松戸駅からアップダウンのある道を歩くこと10分。東館が中学校教室棟、南館が高校1・2年生教室棟、北館が高校3年生教室棟となります。英語教育の発信基地ともなるアンビションホールは他の校舎とは国が違うような、まるで海外の教室にいる雰囲気を醸しだしています。充実した英語教育を目指している専修大学松戸中学校の気持ちの入れ方が伺えるようです。他にも川崎記念館(図書館)、多目的ホール、第1、2体育館と充実した施設となっております。また、それらの校舎、会館を合わせた面積とほぼ同等のサイズを誇る人工芝のグラウンドは圧巻です。


人工芝のグラウンドです。

 専修大学松戸中学校は英語教育に非常に力を入れており、英語の4技能(話す、聞く、読む、書く)を学び、〈使える英語〉を増やすことを目標としています。授業は週7時間+放課後講座1時間(必修or指名制)となっています。
 週5時間は「New Treasure」をメインテキストとして基礎作りを徹底的に行います。
 週2時間はネイティブ教員と日本人教員がチーム・ティーチングで1クラスを2つに分けて英会話の授業を行います。
 「話す・聞く・読む・書く」の4技能をバランスよく学び、将来に続く「芯」を育て、英語によって開かれる「世界」を実感させる英語教育を目指しています。
 中学の修学旅行は、全員で13日間、アメリカのネブラスカ州へ行ってきます。プログラムは、ネイティブ教員が考えた本校独自のオリジナルになっています。サマースクールへの参加やホームスティ(3泊4日)、姉妹校LUX中学校との交流、開拓者村博物館訪問などのプログラムを行います。
 また、近年は理系の教科にも力を入れています。電子黒板を全教室に導入し、IT化も考慮しています。


アンビションホールです。

 中高一貫生は、高校進学後は外進生と別類型、別クラスになっており、効果的な先取り学習を行っています。クラス編成は、以下のようになっています。
中1 全員同一の授業内容
中2 英数の習熟度別授業あり
中3・高1 習熟度別クラス編成XI類(選抜クラス)1クラス、XⅡ類4クラス
高2・高3 理系・文系に分かれる
 中3から1クラス選抜クラスを設けています。また、中3以降の類型は、進級時に転類も可能です。
 大学受験時の指定校推薦はA類およびXⅡ類が対象の為、XⅠ類は利用できません。

 2019年度中学入試では、特待生制度を導入しました第1回入試(1月20日)の合格者のうち、成績優秀者(総合得点上位者)に対し入学後、入学金(36万円)相当額を支給する制度です。今年度は67名の特待生合格者を出しました。
 2019年度中学入試結果について、受験者数第1回1461名(52名増加)第2回629名(23名減少)第3回230名(20名増加)で、全体では49名の増加となりました合格者数第1回623名(44名増加)第2回138名(1名増加)第3回20名(22名減少)となりました。実質倍率第1回2.3倍(―0.1)第2回4.6倍(―0.2)第3回11.5倍(+6.5)で、第3回入試は、受験者数が増加したことに加え、合格者数が募集定員の20名ちょうどとなったため、大変厳しい入試となりました。
合格最低点は、
 第1回 183点(2018年度 182点)
 第2回 224点(2018年度 217点)
 第3回 211点(2018年度 172点)
となりました。第2回、第3回入試とも7割を超える得点となっています。
 また、第2回入試合格者138名のうちの43%は、第1回入試で不合格になった受験生で、第3回入試合格者20名のうちの90%は再挑戦をした受験生ですので、第1回、第2回入試で不合格になっても、第2回第3回と伸びていっている受験生は多くいますので、粘り強い受験が必要です。
 入学者数男女合計で165名(4クラス)です。

 2019年度中学入試でも、英検取得者に対する優遇措置を導入しました。英検で3級以上を取得している受験生に対して、取得した級に応じて学科試験の合計点に加点します。加点する点数は、2級以上が10点、準2級が7点、3級が5点となります。
 今年度の優遇対象者数は合計で48名、合格者数は29名、入学者数は4名でした。

 2020年度中学入試は、大きな変更はありません。詳細は9月上旬にホームページ上に掲載されます。

 中高一貫生185名の2019年度大学合格実績は、国公立大が、東北大1名、筑波大6名、千葉大6名、首都大東京2名など計22名で昨年度の11名から倍増しました。私立大早稲田大5名、上智大7名、東京理科大20名、GMARCHは合計で55名専修大への内部推薦は13名でした。専修大への内部推薦は例年10%弱で、2018年度は10名でした。また、進学先は国公立大が11%、早慶上理が11%、専修大推薦が7%となっています。

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の専修大学松戸中学校の累計合格実績は64%(36名受験23名合格)です。


東館の中学校教室棟です。

2019年度中学入試結果
第1回 1/20(募集100名)
・出願者数
男子 837名、女子 624名、合計 1461名
・受験者数
男子 814名、女子 605名、合計 1419名
・合格者数
男子 353名、女子 270名、合計  623名
※2019年度より特待生制度を導入。第1回入試の合格者のうち、成績優秀者(上位約10%)に対し入学後、入学金(36万円)相当額を支給。67名が特待生合格となった。

第2回 1/26(募集30名)
・出願者数
男子 565名、女子 406名、合計  971名
・受験者数
男子 371名、女子 258名、合計  629名
・合格者数
男子  75名、女子  63名、合計  138名

第3回 2/3 (募集20名)
・出願者数
男子 355名、女子 270名、合計  625名
・受験者数
男子 132名、女子  98名、合計  230名
・合格者数
男子   9名、女子  11名、合計   20名

合格最低点(300点満点)
 第1回 男子183点、女子183点
 第2回 男子224点、女子224点
 第3回 男子211点、女子211点
※合格最低点は学科試験の得点に英語検定の加算点を加えた総合得点です。
 英検所得者の結果
 2級以上 対象者数  6名 合格者数 2名 入学者数1名
 準2級  対象者数 13名 合格者数 9名 入学者数2名
 3級   対象者数 29名 合格者数18名 入学者数1名

2020年度中学入試について
・入試日程、募集人員、出題科目及び時間や配点、4科の出題傾向など、大きな変更はない。
※詳細は9月上旬にホームページ上に掲載する。


緑が多い敷地です。

2019年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大63名(2018年度53名)
 北海道大1名、東北大1名、お茶の水女子大2名、東京農工大1名、東京外国語大1名、東京海洋大2名、東京学芸大3名、電通大1名、千葉大17名、筑波大7名、横浜国立大1名、埼玉大3名、首都大東京3名、横浜市立大1名、等
・私立大
 早稲田大18名、慶應義塾大12名、上智大31名、東京理科大44名
 明治大42名、青山学院大18名、立教大43名、中央大24名、法政大55名、学習院大15名 等
・卒業生数415名


 最後に、文化祭、中学校説明会等は、  こちら を参照してください。

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塾対象説明会レポート:芝浦工業大学柏中学校

2019-07-26

カテゴリー:塾対象説明会レポート2019,

 芝浦工業大学柏中学高等学校は、千葉県柏市にある男女共学の中高一貫校です。昭和55年に芝浦工業大学柏高等学校が男子校として開校しました。平成2年には男女共学となり、平成11年に中学校が開校しました。アーバンパークラインの新柏駅からと常磐線の柏駅からスクールバスが走っております。千葉の東葛地域のみならず、船橋方面からの多くの受験生が受ける学校の一つです。


説明会が行われたホール棟です。

 芝浦工業大学柏中学高等学校の話題として、「スーパーサイエンスハイスクール」に再指定されました(2018年度から5年間)。前回、2004年〜2008年までの5年間指定を受け、終了後もプログラムを継続しています。また、来年度から中3生全員参加のニュージーランドホームステイ(10泊12日)が実施されます

 芝浦工業大学柏高等学校ではグローバルサイエンスクラス」「ジェネラルラーニングクラス」の2つのコースがあります。グローバルサイエンスクラス」は、東大をはじめとする最難関国公立大を目指すクラスで、そうした大学に合わせて履修科目が決まっています。通常授業では、アクティブラーニングなども実施しながら、自分たちで理解し、表現することを目標としています。「ジェネラルラーニングクラス」は、国公立大、難関私大を目指すクラスです。補習なども適宜実施しながら、5教科7科目を高いレベルで学習していきます。

 2019年度中学入試は、全ての回で志願者数が増加しました。受験者数は、第1回入試は増加、第2回、第3回は若干の減少となりました。実質倍率は第1回が2.5倍(昨年度2.4倍)、第2回が6.2倍(昨年度4.7倍)となりました。第3回入試は、合格者数が33名と昨年度の20名から大幅に増加したため、実質倍率は3.8倍(昨年度6.7倍)に減少しました。第1回と第2回入試では、英語入試(英語による口頭試問)も行われ、英検3級相当と判断した場合は10点の加点、それ以上と判断した場合には、英語力に応じてより加点を行いました。英語入試からの入学者数は6名でした。

 2020年度中学入試の変更点は、英語入試の口頭試問を廃止します。また、第3回入試の試験の名称が「課題作文試験」に変更になります。

 2019年度大学入試の合格者数は、国公立大は昨年度より若干増加しました(1名増加(現役3名増加))現役で東京大3名、東工大2名をはじめ、GLクラスから九州大や筑波大などへ合格する者も出ています。また、千葉大医学部を含め医学科に6名の合格者を出しました。
 GMARCH以上の合格率は49%(昨年度48%)で、約半分の生徒は、GMARCH以上の大学の合格を勝ち取っています。また、芝浦工業大学へ内部推薦で進学する生徒は35名でした。芝浦工業大学に内部推薦で進学する場合にも、大学に入学してから大学の授業についていけないと困るので、数学や物理ができないと推薦されません

各科目からの分析・差のつく一問・変更点など
国語
漢字・物語・評論の3題構成
漢字は記述型、成分や成り立ちを意識
物語は「名作シリーズ」
説明文では100字程度の記述・自分の言葉で説明する
入試教科分析
漢字や接続詞などの基本的な問題で差がつく
物語文は、心情の変化を追う問題で差がつく
セリフだけでなく、行動などにあらわれる心情をきちんとおさえる
評論は、具体例を作ってみたり、正しい解釈を選んだりする問題で差がつく
筆者の主張を丁寧に追うことが必要

算数
基本的な計算力や解法を身につけることだけにとどまらず、考える力を試す問題を出題
型にはまらない思考力を試している
入試教科分析
計算問題が少し難しめ
立体図形で差がつくことが例年多い
記述では採点者に伝わる論理的な書き方を
長い問題文を読み解く力も大切
なぜその答えになるか解法を考える力がほしい
※問題数の変更を検討中(各大問の小問を減らし、大問の数を増やす)

社会
1歴史分野、2地理分野(日本地理・地形図)、3公民分野
昨年度は公民分野・地形図で差がつく問題多い
時事問題やその理解を問う問題など
表・グラフ・写真などの読み取り
入試教科分析
15〜50字の説明問題あり
ポイントを押さえて、わかりやすく説明
問題数は少なくない。
解答しやすい分野・問題から解く習慣

理科
1生物分野、2地学分野、3化学分野、4物理分野
まんべんなく出題・総合的問題は各分野の中で問う
知識問題・実験問題・記述問題・計算問題
日常の中で、考える力
入試教科分析
計算問題 2段階以上のもの
実験観察問題 方法や手順も
理由などを述べる記述問題
グラフや表の読み取り問題

3回目入試
課題作文(文)(理)それぞれ45分+面接
課題作文は簡易な適性検査型論述作文
面接は人物を確認する簡易なもの
課題作文のみ受験も可。第1、2回を受験している場合は、加点要素として点をみる
入試教科分析
基本的には課題作文の得点を重視する
1回目・2回目とは別の視点から評価で判定
表や文章をよみとりつつ自分の意見をまとめる
昨年度の合格最低点は約50%

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の芝浦工業大学柏中学校の累計合格実績は70%(61名受験43名合格)です。


芝浦工業大学柏中学校の正門です。

2019年度中学入試結果
第1回 1/23
・志願者数
 男子 689名、女子 347名、合計 1036名
・受験者数
 男子 619名、女子 297名、合計 916名
・合格者数
 男子 273名、女子 142名、合計 415名※
※GS合格87名を含む
 特別奨学生 57名
・合格最低点(350点満点) 193点

第2回 1/27
・志願者数
 男子 547名、女子 267名、合計 814名
・受験者数
 男子 329名、女子 146名、合計 475名※
※GS再挑戦者含む
・合格者数
 男子 66名、女子 24名、合計 90名
※GS合格19名を含む
 特別奨学生 10名
・合格最低点(350点満点) 226点

第3回 2/4
・志願者数
 男子 303名、女子 183名、合計 486名
・受験者数
 男子 68名、女子 58名、合計 126名
・合格者数
 男子 16名、女子 17名、合計  33名
・合格最低点(200点満点) 103点

2020年度中学入試について
日程・募集定員・受験科目など
第1回 1/23
グローバルサイエンスクラス 約30名募集
一般クラス 約80名
国・算・理・社または国・算・理・社・英
第2回 1/27
グローバルサイエンスクラス 約10名募集
一般クラス 約45名
国・算・理・社または国・算・理・社・英
第3回 2/4 約15名募集
適性検査型課題作文、面接

2019年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大48名(現役40名)
 東京大3名、東工大2名、東北大1名、九州大1名、東京海洋大2名、千葉大11名、筑波大4名、埼玉大2名、首都大東京4名、防衛大1名 等
・私立大
 早稲田大28名、慶應義塾大9名、上智大13名、東京理科大65名、
 明治大28名、青山学院大7名、立教大21名、中央大32名、法政大27名、学習院大12名
 芝浦工大(一般)99名、芝浦工大(推薦)35名 等
・卒業生数281名

 最後に、学校説明会の詳細は、 こちら まで。

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塾対象説明会レポート:麗澤中学校

2019-07-22

カテゴリー:塾対象説明会レポート2019,

 麗澤中学校は、千葉県柏市にある男女共学の中高一貫校で、1935年(昭和10年)に道徳科学専攻塾(麗澤大学・高校等の前身)が開設されました。JR南柏駅からバスで約5分のところにありますが、徒歩で通っていり生徒も大勢います。また、東武野田線新柏駅からのアクセスも徒歩圏内の学校でもあり、千葉県のみならず、埼玉・茨城・東京からの生徒も多くの生徒が通っています。

 6年間のコース制「叡智コース」がスタートして今年で5年目となります。叡智コースには「アドバンスト叡智コース(AEコース)」「エッセンシャル叡智コース(EEコース)」の2コースがあります。AEコースの目標大学は、東京大学。東京大学の入学試験で求められる力を麗澤の強みを活かして育成していきます。EEコースは、高1までは共通カリキュラムで学んだ上で、高2から目標進路別のクラス編成を行い、志望進路の実現を図ります。叡智TKコースの目標大学は、難関国立大学・国公立医学部。叡智SKコースの目標大学は、難関私立大学と国公立大学です。加えて、専属のネイティブ教員による実践的な英語力を習得し、難関私立大学(文系)や海外大学をめざす叡智ILコース(International Leadership Course)を選ぶこともできます。


麗澤中学校の校舎です。

 2020年度中学入試の変更点は、3点あります。
 1点目は、第3回入試と第4回入試の「叡智」表現力テストが「叡智」思考力テストと名称が変更になり、試験時間は40分になり、配点も50点となります
 2点目は、午後入試の集合時間が14:30(15分早くなります)、終了時間が17:25(40分早くなります)に変更になります。
 3点目は、特別奨学生の金額が変更になります。

・日程、募集定員
 第1回 1/21午前 60名(AE15名、EE45名)
 第2回 1/24午前 50名(AE15名、EE35名)
 第3回 1/27午後 15名(AE若干名、EE15名)
 第4回 2/4午後  15名(AE若干名、EE15名)
・受験科目
第1回、第2回
AEコース
 国語・算数(各120点満点)、理科・社会(各50点満点)
EEコース
 国語・算数(各100点満点)、理科・社会(各50点満点)または、
 国語・算数(各100点満点)、英語(50点満点)
 理科・社会選択者と英語選択者は別基準で合格を判定する。
第3回、第4回
EEコース(AEコースも若干名募集)
 基礎力テスト(国語・算数)(各100点満点)、
 「叡智」思考力テスト(50点満点)
・複数回の受験生に対する優遇
 複数回受験者で、第1回を受験した者については、第2回〜第4回入試のEEコースの合否判定に際し、優遇(総合点に5点加点)
・各回の成績上位合格者に、特別奨学生合格があります。
第1種奨学生(給付生): 80万円支給(50万円3年間、プラス30万円初年度のみ)
第2種奨学生(給付生): 60万円支給(30万円3年間、プラス30万円初年度のみ)
第3種奨学生(給付生): 30万円支給(初年度のみ)
第1種、第2種は、原則として3年間(毎年資格審査を行う)。第3種は初年度のみ。
・第1回〜第3回入試では、本校会場に加えて、船橋会場の入試を行います。
・AEコースは、国・算を1.2倍とする傾斜配点です。

 大学入試結果は、国公立大の現役合格者数は26名で、2018年度38名から12名減少しました。また、早慶上理の現役合格者数は30名、GMARCHの現役合格者数は74名でした。

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の麗澤中学校の累計合格実績は84%(25名受験21名合格)です。


麗澤中学校の正門です。

2019年度中学入試結果
第1回 1/21
アドバンスト叡智コース
・志願者数
 男子132名、女子106名、合計238名
・受験者数
 男子129名、女子105名、合計234名
・合格者数
 男子 34名、女子 16名、合計 50名
エッセンシャル叡智コース
・志願者数
 第1志望(4科)
 男子104名、女子112名、合計216名
 第1志望(英語)
 男子  2名、女子  7名、合計  9名
 第2志望(4科)
 男子131名、女子104名、合計235名
・受験者数
 第1志望(4科)
 男子100名、女子110名、合計210名
 第1志望(英語)
 男子  2名、女子  7名、合計  9名
 第2志望(4科)
 男子 94名、女子 87名、合計181名
・合格者数
 男子 56名、女子 64名、合計120名

第2回 1/24
アドバンスト叡智コース
・志願者数
 男子125名、女子120名、合計245名
・受験者数
 男子114名、女子108名、合計222名
・合格者数
 男子 33名、女子 28名、合計 61名
エッセンシャル叡智コース
・志願者数
 第1志望(4科)
 男子100名、女子104名、合計204名
第1志望(英語)
 男子  2名、女子  5名、合計  7名
 第2志望(4科)
 男子123名、女子116名、合計239名
・受験者数
 第1志望(4科)
 男子 89名、女子 88名、合計177名
第1志望(英語)
 男子  1名、女子  4名、合計  5名
 第2志望(4科)
 男子 80名、女子 77名、合計157名
・合格者数
 男子 41名、女子 57名、合計 98名

第3回 1/27
アドバンスト叡智コース
・志願者数
 男子 59名、女子 61名、合計120名
・受験者数
 男子 39名、女子 41名、合計 80名
・合格者数
 男子  2名、女子  8名、合計 10名
エッセンシャル叡智コース
・志願者数
 第1志望(4科)
 男子 77名、女子 75名、合計152名
 第2志望(4科)
 男子 56名、女子 59名、合計115名
・受験者数
 第1志望(4科)
 男子 65名、女子 60名、合計125名
 第2志望(4科)
 男子 35名、女子 32名、合計 67名
・合格者数
 男子 27名、女子 24名、合計 51名

第4回 2/3
アドバンスト叡智コース
・志願者数
 男子 42名、女子 47名、合計 89名
・受験者数
 男子 31名、女子 25名、合計 56名
・合格者数
 男子  1名、女子  0名、合計  1名
エッセンシャル叡智コース
・志願者数
 第1志望(4科)
 男子 60名、女子 52名、合計112名
 第2志望(4科)
 男子 39名、女子 45名、合計 84名
・受験者数
 第1志望(4科)
 男子 37名、女子 31名、合計 68名
 第2志望(4科)
 男子 27名、女子 24名、合計 51名
・合格者数
 男子 17名、女子 14名、合計 31名

・合格最低点
第1回 1/21
 アドバンスト叡智コース 207点(340点満点)
 エッセンシャル叡智コース(4科) 161点(300点満点)
第2回 1/24
 アドバンスト叡智コース 217点(340点満点)
 エッセンシャル叡智コース(4科) 183点(300点満点)
第3回 1/27
 アドバンスト叡智コース 194点(300点満点)
 エッセンシャル叡智コース(4科) 175点(300点満点)
第4回 2/3
 アドバンスト叡智コース 非公表(300点満点)
 エッセンシャル叡智コース(4科) 184点(300点満点)


2017年度に完成した食堂「けやき」です。

2020年度中学入試について
・変更点
第3回入試と第4回入試
 「叡智」思考力テスト(40分50点満点)
 (昨年度「叡智」表現力テスト(60分100点満点)
 午後入試の集合時間
14:30(昨年度14:45)、終了時間17:25(昨年度18:05)
特別奨学生の金額を変更
・日程、募集定員
 第1回 1/21午前 60名(AE15名、EE45名)
 第2回 1/24午前 50名(AE15名、EE35名)
 第3回 1/27午後 15名(AE若干名、EE15名)
 第4回 2/4午後  15名(AE若干名、EE15名)
・受験科目
第1回、第2回
AEコース
 国語・算数(各120点満点)、理科・社会(各50点満点)
EEコース
 国語・算数(各100点満点)、理科・社会(各50点満点)または、
 国語・算数(各100点満点)、英語(50点満点)
 理科・社会選択者と英語選択者は別基準で合格を判定する。
第3回、第4回
EEコース(AEコースも若干名募集)
 基礎力テスト(国語・算数)(各100点満点)、
 「叡智」思考力テスト(50点満点)
・複数回の受験生に対する優遇
 複数回受験者で、第1回を受験した者については、第2回〜第4回入試のEEコースの合否判定に際し、優遇(総合点に5点加点)
・各回の成績上位合格者に、特別奨学生合格があります。
第1種奨学生(給付生): 80万円支給(50万円3年間、プラス30万円初年度のみ)
第2種奨学生(給付生): 60万円支給(30万円3年間、プラス30万円初年度のみ)
第3種奨学生(給付生): 30万円支給(初年度のみ)
第1種、第2種は、原則として3年間(毎年資格審査を行う)。第3種は初年度のみ。
・第1回〜第3回入試では、本校会場に加えて、船橋会場の入試を行います。
・AEコースは、国・算を1.2倍とする傾斜配点です。

2019年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大29名(2018年度43名)
 東京農工大1名、東京外大1名、東京海洋大1名、東京学芸大1名、千葉大4名、筑波大3名、首都大東京1名、北海道大1名 等
・私立大
 早稲田大8名、慶應義塾大3名、上智大6名、東京理科大21名
 明治大13名、青山学院大4名、立教大13名、中央大15名、法政大23名、学習院大10名、麗澤大10名 等
 卒業生252名

 最後に、入試説明会等の詳細は、こちら まで。

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塾対象説明会レポート:香蘭女学校

2019-07-19

カテゴリー:塾対象説明会レポート2019,

 香蘭女学校品川区旗の台にある女子の完全中高一貫校です。1888年に開校し、昨年130年目を迎えました。
 キリスト教に基づく教育を行うという建学の精神を有する香蘭女学校と立教大学は、一人ひとりの生徒・学生の人間としての成長と目的として、推薦制度を通じた連携を行っています。
 立教大学へは1学年約170名の卒業生の内80名が進学しています。例年、学年順位で2/3位までの生徒が進学しています。
 香蘭女学校の特徴として、「SE学習」があります。「SE学習」とは香蘭独自の自己啓発のための授業です。Self Enrichmentは「自己(Self)」を「豊かにし、高めること(Enrichment)」の造語です。


香蘭女学校の正門の様子です。

 2020年度中学入試の変更点は、2/2午後入試の集合時間が15時(昨年度13:50)です。繰り上げ合格は、2日とも受験した受験生が優先となります。

 2019年度中学入試は、2/2午後入試を新たに設けました。2/2午後入試は、国語算数の2教科で、面接はありません。2/1入試は100名の募集になりました。また、出願はすべてWEB出願となり、合格発表もWEB発表(マイページで確認)となりました。

 2019年度の大学入試結果は、国公立大学の合格者数は、横浜国立大1名、東京海洋大1名、大阪府立大1名、私立大学の合格者数は、早稲田大3名、慶應義塾大4名、上智大2名、東京理科大4名などで、立教大学推薦内定者は80名でした。四年制大学進学率は、89.9%でした。

2019年度中学入試結果
・応募者数
2/1 2科  69名、4科 387名
2/2 2科 738名
・受験者数
2/1 2科  62名、4科 364名
2/2 2科 556名
・合格者数
2/1 2科   4名、4科 100名
2/2 2科 123名
・合格者最低点(2科200点満点、4科300点満点)
2/1 2科 119点、4科 174点
2/2 2科 133名

各科目から
国語
・出題傾向:同傾向
・難易度:2/2やや難
・問題構成:大問1 物語
      大問2 評論
・頻出問題:漢字
      言葉の意味
・大問1(物語)
 2/1 問10
 2/2 問10
 まとめの問題 設問を1問ずつ解いていくことで、文章の読み方のヒントに出会える。
・大問2(評論)
 2/1 問6
 2/2 問10
 本文と共通する題材の別の文章の出題 本文と別の文章を関連づけて読む力をはかる。

算数
・出題傾向:同傾向
・難易度:同程度
・問題構成:
 大問1 小問14題
 大問2 大問1の1行問題を深める問題(新設)
 大問3 場合分け的な問題
 大問4 図形の問題
・大問3 場合分け的な問題
 煩雑に見える問題でも、状況を俯瞰し、整理、分析してみると単純な設定

社会
・出題傾向と難易度:例年とほぼ変化なし
・問題構成:大問1・大問2ともに3分野融合
 (昨年までの地理・歴史・公民が独立して大問3題)
・頻出問題:初見の資料を読み取る問題
     :時事問題
     :文化の問題
     :言葉の暗記ではなく、内容を問う問題

理科
・出題傾向と難易度:難易度ほぼ変化なし
・問題構成:
 大問1 小問集合
 大問2 身近なことと科学を結びつける問題
 大問3 生物の問題
 大問4 物理の問題
 大問5 化学の問題
・大問1 各分野から満遍なく出題
・大問4(物理の問題)
 バネや滑車、天秤などの比を用いた計算や身近なものと関連させた問題

2020年度中学入試について
2/1 100名募集 2教科・4教科選択、面接は行わない。
2/2午後 60名募集 2教科、面接は行わない。
WEB出願のみ
2/1の合格者のうち、60%は2教科で判定、残りの40%を4教科で判定

2019年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大 3名
 横浜国立大1名、東京海洋大1名、大阪府立大1名
・私立大
 早稲田大3名、慶應義塾大4名、上智大2名、東京理科大4名
 明治大5名、青山学院大7名、立教大84名、中央大4名、法政大2名、学習院大6名 等
 立教大学推薦80名
・卒業生数169名

 最後に、学校説明会の詳細は、こちら  まで。

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塾対象説明会レポート:立教女学院中学校

2019-07-05

カテゴリー:塾対象説明会レポート2019,

 立教女学院中学校は、杉並区久我山にある女子の完全中高一貫校です。最寄駅の京王井の頭線三鷹台駅からは徒歩1分とすぐ近くにあります。たくさんの緑に囲まれたキャンパスの広さは、約5万平方メートルあり、中・高の他に小学校や短期大学もあります。
 大学進学について、この春卒業した生徒の立教大学へ進学した生徒は102名で、卒業生の55.1%でした。また、立教大学への推薦受け入れ枠は121名で、希望する生徒はほぼ進学できる数を確保しています。
 立教女学院がめざす女性は「知的で品格のある凛とした女性」です。これを以下の5つの教育目標にまとめています。

5つの教育目標
1.他者に奉仕できる人間になる。
2.知的で品格のある人間になる。
3.自由と規律を重んじる人間になる。
4.世の中に流されない凛とした人間になる。
5.平和をつくり出し、発信する人間になる。

 この教育目標を具体的には次のように実践します。
1.毎朝の礼拝、土曜集会、ボランティア活動を大切にする。
2.バランスのとれた基礎学力に基づく論文作成をめざす教科教育は勿論のこと、特にARE学習、語学教育を大切にする。
3.自分たちで考え、判断し、行動するために自治活動等としての生徒会活動を大切にする。
4.平和教育から自分に何ができるか考えることを大切にする。

 ARE学習とは、
1.テーマ、課題を自ら求める・・・・・・・ASK
2.テーマに基づき徹底的に調べる・・・・・RESEARCH
3.プロセスと結果を言語化して発表する・・EXPRESS
 ARE学習とは、という1〜3の三つの英単語の頭文字を取って命名した名称です。

 2000年度より、総合的な学習にあたる時間に、自らの問いを調べてまとめることにより自学自習能力を養う「ARE学習」を行っています。この学習により将来の生きる基礎となる学力を養い、広く社会に貢献できる人間になることを目指しています。2003年度からは高校3年生でも「ARE学習」で、卒業論文を書いています。中学生の間は、その準備として、興味の幅を広げて学習スキルの習得に励みます。具体的な活動は、以下の通りです。

中1 新聞または地域調査
 新聞を題材に広く社会に目を向ける。地域の課題を見いだし、将来を考える。
中2 修学旅行 事前学習
 長崎・平戸の修学旅行へ向けての準備を行う。
中3 平和学習
 平和をテーマとし、戦争とは何か、平和な社会とは何かを考える。
中3 人権
 人権をテーマとし、一人一人が個人として尊重される社会のあり方について考える。

また、6年間の学年目標は以下の通りです。
中学1年 新しい自分を見つけよう
中学2年 人とのつながりを大切にしよう
中学3年 将来の進路に向かって進もう
高校1年 知る力を身につけよう
高校2年 見抜く力を身につけよう
高校3年 本当に重要なことを見分けよう


立教女学院中学校の正門です。

2019年度中学入試結果
一般入試
・志願者数 338名(2018年度 291名)
・受験者数 321名(2018年度 282名)
・合格者数 132名(2018年度 131名)
・合格最低点(300点満点)
 217点(2018年度 194点)
・合格者平均点
(国語90点、算数90点、社会60点、理科60点)
 国語77.61点、算数71.14点、
 社会42.05点、理科42.54点、
 4科233.33点
・受験者平均点
(国語90点、算数90点、社会60点、理科60点)
 国語71.14点、算数62.38点、
 社会37.72点、理科38.01点、
 4科209.24点
・入学者数 112名

帰国生入試
・志願者数 70名(2018年度 82名)
・受験者数 67名(2018年度 81名)
・合格者数 32名(2018年度 36名)
・入学者数 22名

国語(45分90点満点)
得点率 全体平均 79.0%、合格者平均 86.2%
第1問 説明的文章(2000字程度)
森博嗣『読書の価値』
得点に差のついた問題(合格者と不合格者の差)
問三《記述問題》(20.0%)
第2問 文学的文章(4000字程度)
瀧羽麻子『ありえないほどうるさいオルゴール店』
問七《記述問題》(15.7%)
問四《記号選択問題》

算数(90点満点)
得点率 全体平均 69.3%、合格者平均 79.0%
得点に差のついた問題(合格者と不合格者の差)
問題1
(5)食塩水
 ②(15.6%)
(6)相当算(39.6%)
(7)損益算(23.0%)
(9)ニュートン算
 ①(12.9%)
 ②(13.9%)
問題2旅人算
(2)(18.9%)
(3)(15.5%)
問題3コラッツ予想に関する問題
(3)①(17.9%)

社会(60点満点)
得点率 全体平均 62.9%、合格者平均 70.1%
分野別得点率(受験者)
地理的分野(大問1、2)69.7%
歴史的分野(大問3)66.8%
公民的分野(大問4)48.1%

理科(60点満点)
得点率 全体平均 63.4%、合格者平均 70.9%
分野別得点率(受験者)
大問1 生物分野 65.4%
大問2 化学分野 47.1%
大問3 物理分野 74.9%
大問4 地学分野 66.9%


聖マリア礼拝堂です。

2020年度中学入試について
一般入試 2/1
面接 1/25(保護者同伴)合否には関係しません。

帰国生入試 12/20

各科目(一般入試)より
国語(45分90点)
受験生に求める力
・筆者が述べている内容を、文章に即して正確にとらえる力
・表現された状況や登場人物の会話などを手がかりに、人物の心情をとらえる力
・読み手が理解しやすい文章を整然と組み立て表現する力
・同年代、現代に限らず、幅広い文章を読みこなす力
・日常生活の中で使用されるような基本的な言葉を正しく使う力、慣用句などの知識
・漢字の読み書き(教育漢字の範囲内)

算数(45分90点)
問題1
・丁寧で正確な計算力
・典型的な問題を素早く解く力
問題2、3、4
・丁寧で正確な計算力・状況をその場で分析・把握し、数えあげ調べる力
・誘導に従い、最後の設問までたどりつく力
・見慣れない問題形式であっても、積極的に手を動かして考える習慣を身につけてほしい
 →難しいと決めつけないで、思い込みで解かないことが(問題に対する向き合い方)

社会(30分60点)
・地理・歴史・公民の3分野から、まんべんなく出題。
・基本的事項の理解の徹底を
 +応用力を問う出題も
・長文の論述問題は出題していない。
・語句の丸暗記にならず、内容を理解すること。
 地図やグラフ、資料の読み取りなど、知識をもとに考える。
・地名や人名、政治経済用語などは正確な漢字で答えられるように。
・地図帳を見る習慣を身につける。
・各時代の流れをきちんとおさえる。
・常に日本や世界の動きに関心を →時事問題を出題
・問題文をよく読み、指示に従うこと。
 過不足なく答えるように。

理科(30分60点)
・出題範囲は、物理、化学、生物、地学の4分野から1題ずつを予定。
・小問数は、例年道り(25問程度)
・グラフや表の結果を正確に読み取る力が必要。
・自然科学に関するニュースは要チェック!!
・知識は、教科書の内容程度、教科書の範囲を超えた出題をする場合は、問題文で丁寧に説明する。問題文から、情報やヒントを見つけてほしい。
・解答形式は例年通り
(記号選択、単語や数値での解答形式を予定)

2019年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大…16名(2018年度 6名)
 東京大1名、東京工業大1名、東京農工大5名、東京医科歯科大1名、一橋大1名、北海道大1名、東北大1名、千葉大1名、他
・私立大
 早稲田大21名、慶應義塾大23名、上智大14名、東京理科大9名、
 明治大14名、青山学院大12名、立教大109名、中央大11名、法政大10名、学習院大2名 等
・卒業生数185名
・立教大学への推薦制度の受入総数121名


たくさんの緑に囲まれたキャンパスです。

 最後に、公開行事の詳細は こちら まで。

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